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オンチェーン分析、超入門 — 価格チャートの「外」にあるデータの話

ブロックチェーン上の公開取引記録を読む「オンチェーン分析」の最初の3視点(大口移動・取引所フロー・デリバティブの偏り)を、専門用語を最小限に解説します。

公開 / 最終更新

「ビットコインの価格は誰でも見られる。でも、誰が・いくら・どこへ動かしたかまで見ている人は少ない。」

オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上に公開されている取引記録そのものを読む方法です。この記事では、専門用語を最小限にして、最初に知るべき3つの視点だけを説明します。

1. すべての送金は公開されている

ブロックチェーンの本質は「公開された台帳」です。ビットコインの公式サイトは、ブロックチェーンを「ネットワーク全体が依拠する共有された公開台帳(a shared public ledger that the entire Bitcoin network relies on)」と説明しています(bitcoin.org「How does Bitcoin work?」)。名前は書いてありませんが、アドレス(口座番号のようなもの)と金額と時刻は完全に公開です。

仕組みの側の数字も、一次情報で確認できます。

つまり「1,500 BTCがどこかからどこかへ動いた」という事実は、取引所の発表を待たなくても、チェーンを見ていれば分かります。海外では Whale Alert や Lookonchain といった観測アカウントが多くのフォロワーを集めていますが、彼らがやっているのは本質的に「公開台帳の読み上げ」です。

2. 最初に見るべき3つのデータ

① 大口移動(クジラ)

大量の資産を動かす主体は「クジラ」と呼ばれます。1回の移動で数十億円が動くことも珍しくありません。重要なのは金額そのものではなく、どこからどこへです。

② 取引所への流入・流出

ただし、どちらも断定はできません。カストディの変更や取引所の内部移動も多いためです。単発のニュースではなく「傾向」で見るのがコツです。

③ デリバティブの偏り(OI・Funding)

Hyperliquidのような取引所では、全トレーダーの建玉(ポジション)まで公開されています。ロングとショートのどちらに偏っているかは、Funding(調整金利)という数字で分かります。

Hyperliquidの永続先物では、Fundingは1時間ごとに支払われます(出典: Hyperliquid公式ドキュメント)。同ドキュメントは上限についても「Funding on Hyperliquid is capped at 4%/hour.(毎時4%が上限)」と記載しています。極端な偏りは、市場が一方向に傾きすぎているサインとして観測されます。

3. オンチェーンデータの限界も知っておく

だからこそ、当サイトはすべての観測に「推定」「当社試算」を明記し、算出方法を公開しています。データは判断の材料であって、判断そのものではありません。

まとめ

  1. チェーン上の送金はすべて公開されている
  2. まずは「大口移動」「取引所フロー」「デリバティブの偏り」の3つ
  3. 断定せず、傾向で見る

ChainSonarがいま自動で観測しているのは、このうち大口移動と、デリバティブの偏り(Hyperliquidの建玉とFunding)の2つです。取引所フローはアドレスの帰属ラベルを整備中のため、まだ観測していません。最新の観測はマーケット観測・大口移動・Daily Sonarでいつでも確認できます。

本コンテンツは情報提供・教育目的であり、投資助言ではありません。 暗号資産は価格変動により損失が生じるおそれがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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