ChainSonarのMarket Scoreは、暗号資産市場の「現在の状態」を0〜100で表す統計指標です。この記事では、この数字が何であって何でないかを説明します。
Scoreは何を測っているか
Scoreは3つの要素の加重平均です。構成要素と重みの現行値は算出方法に掲載しています。構成や重みを変更したときに先に反映されるのは算出方法ページなので、いま何をどう合成しているかは、この記事ではなくそちらで確認してください。
① BTCモメンタム(35%) — 直近24時間の値動きの強さ。急落中は下がり、上昇中は上がります。価格と24時間変化率はCoinGecko APIから取得しています。この変化率はUSD建てです。
② 市場の広がり(30%) — 監視している主要銘柄のうち、24時間で上昇した銘柄の割合。BTCだけが上がって他が沈んでいる相場と、全体が上がっている相場を区別します。上昇/下落の判定もUSD建てで行います。
建値について(トップページの表示との違い)
Scoreの①②が使う24時間変化率はUSD建てですが、トップページとDaily Sonarの「BTC / JPY」の横に出る24時間変化率は円建てで、当社が15分ごとに観測した円価格の系列から算出しています(基準は24時間前から前後30分以内で最も近い観測値。その範囲に観測が無い日は表示しません)。
建値が違うため、為替が動いた日は両者の符号が逆になることがあります。たとえば2026年9月3日22時台の当社観測では、USD建てが+2.77%だったのに対し、円建ては−0.07%でした(概算為替が159.65円から155.44円へ動いた日)。Scoreの入力をUSD建てのまま据え置いているのは、過去のスコア系列との連続性を切らないためです。詳しくは算出方法の「24時間変化率の建値」に記載しています。
なお2026年9月6日より前は、サイトの表示も配信本文も、円価格の横にUSD建ての変化率を建値を書かないまま出していました。2026年9月6日に建値を明記したのはサイトの表示ラベルだけで、Telegram・X・Threadsの配信本文は無表記のままでした。円建てへの切り替えを行ったのは2026年9月11日で、同日、配信本文もあわせて円建て(建値を明記)にしています。
③ デリバティブ健全度(35%) — Hyperliquid建玉上位銘柄のFunding(調整金利)の偏り。極端な偏り=過熱として減点する「逆張り」の要素です。
Fundingを使う理由は、支払いの頻度にあります。Hyperliquidの永続先物では、Fundingは1時間ごとに支払われます(出典: Hyperliquid公式ドキュメント)。同ドキュメントは「Funding on Hyperliquid is capped at 4%/hour.(毎時4%が上限)」とも記載しています。1時間単位で決済される数字なので、偏りが積み上がっているかどうかを日次のスコアに写し取ることができます。
ラベルの意味
- 0–24 Deep Freeze(極端な冷え込み)
- 25–44 Cooling(冷えています)
- 45–59 Neutral(中立)
- 60–79 Heating(温まっています)
- 80–100 Overheated(過熱圏)
たとえばScoreが39前後(Cooling)にある日は、「BTCが反落し、多くの銘柄が下げ、ただしデリバティブに過熱はない」といった状態の要約になります。現在のScoreはマーケット観測ページでいつでも確認できます。
Scoreが「ではない」もの
- 将来を言い当てるものではありません: Scoreは現在の記述であり、明日の価格について何も言いません
- 売買のシグナルではありません: 「低いから買い」「高いから売り」という変換表を、当サイトは意図的に作っていません
- 完成品ではありません: 構成要素と重みはバージョン管理され(methodology_version)、変更時は履歴ごと公開します
どう使うか(観測者の提案)
毎日同じ時刻に見ることに意味があります。数字そのものより「数字の変化」— 45→42→39と冷えていく過程、あるいは急に10以上動いた日 — が、市場で何かが起きたことを教えてくれます。当サイトはScoreが大きく動いた時、その内訳ごと自動で速報します。
※Market Scoreは公開データの統計的合成であり、投資助言ではありません。算出方法の全文は算出方法に常設しています。